Archives 〜 03.07.04 エッセイ 都会と海+photo & Sea Side Bar
Sea Side Bar にて M「いらしゃいませ」 客「こんばんは」 M「お飲物は、何にいたしますか」 客「そうね・・・。こう湿っぽい天気がつづくと何かさわやかなものがほしいわ」 M「そうですね。では、シェリーはいかがですか?Very Dryなやつで」 客「ええ、いただくわ」 M「今日は彼とは一緒ではないんですか」 客「ん〜、何だか、一人で飲むというのもいいかな、と思って・・・・」 M「おや、まぁ。そうですか」 客「彼は一人でよくこの店にくるの」 M「そうですね、週に一度くらいは来ていただいてますね」 客「そうなの・・・。ワインは好きだというのは、 知っているけど、カクテルも飲むのかしら」 M「えー、1種類だけ飲まれますね。それも、一杯だけ」 客「なんていうカクテル」 M「マティーニです。ただ、彼のはほとんどジンだけで、 ージンはタンカレーの10年ものでー それにほんの数滴ベルモットをたらして、オリーブを二つ入れる。 ・・・ちょっと変わったマティーニですね」 客「フ〜ン」 M「彼いわく、"Midnight love call"というマティーニだそうですがね」 客「そうなの、じゃこのシェリーが終わったらもらおうかしら」 M「強いですよ、大丈夫ですか」 客「ちょっと舐めるだけでも味わってみたいわ。 (・・・今夜、電話してみようかしら)」 M「わかりました」 南佳孝 |
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