「コルコヴァド キリスト像の ところから 翼を拡げて ハングライダー」
「行く船に 逆らう風は 辛くても 帰る船には やすらぎの風」
「曇り空 生温かい 風が吹く コロナウィルスよ 雨で流れろ」
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南佳孝がパーソナリティを務めるラジオ番組FM COCOLO「NIGHT AND DAY」のコーナー
自作の短歌や詩「ことばの時間」、南佳孝が描いた油絵、水彩画、パステル画「水曜日の美術室」、
手料理レシピ「台所のよっぱらい」を紹介するブログです。
「今週の一首」カテゴリーアーカイブ
「コルコヴァド キリスト像の ところから 翼を拡げて ハングライダー」
「行く船に 逆らう風は 辛くても 帰る船には やすらぎの風」
「曇り空 生温かい 風が吹く コロナウィルスよ 雨で流れろ」
「青空を 真一文字に 引いてゆく 飛行機雲は 神の直線」
「ジャンゴには 雲という名の 曲があり メランコリックで フワフワしてた」
「どこまでも 雲追いかけて 知らぬ間に みんな何処かへ 行ってしまった」
「高速の カーブを廻れば 満月が ジョアンをかけて ヴォリューム上げる」
「満月の 海から続く 階段を 君と一緒に 登って行きたい」
「朝起きて 窓を開ければ 海が見え ほっとするよな 懐かしさかな」
「いつもなら 浜辺を歩いて行けるのに 海が荒れてる あれから九年」
「真夜中に 海で泳ぐのは やめなさい 誰かが足を 引っ張るから」
「人間は 火を見詰めてる その時が 一番落ち着く 一番安心」
「焚き火の火 じっと見つめて 語り合う 夜が白じらと 開けるに任せ」
「夜深く 大きな闇は 食してる 欲の皮から 罪人までも」
「暖かく 買物帰りに 鉢を買う 硬い蕾の 盆栽桜」
「風運ぶ 香り微かに 沈丁花 雪は溶けたか 心はまだか」
「春来れば 硬い身体を 伸ばすよに 花は咲きたり 香りを添えて」
「電車には 一人ひとりの時間あり 携帯見る人 眠り込む人」
「夕暮れを 並んで走る 電車から 君が手を振る 笑って手を振る」
「バッグから 甘い香りの 珈琲が 電車の中でも 君が呼んでる」
「トンネルを 列車でくぐれば 雪景色 旅の心は 軽く弾んで」
「氷柱はる 老舗旅館の 佇まい 露天風呂にも 雪は染み込み」
「片付けを しているうちに 迷い込む 記憶の引き金 愛の断片」
「片付けは 思い出したり まとめたり でも捨てるのは ただの一瞬」
「寒い日も 暖かい日も 朝起きて 散歩に出るよ 富士山に会いに」
「食べ過ぎて 夜の散歩だ 冬の空 ブルースハープ 出たら目吹いて」