・生きることすなわちそれが創ること豊かにして美しきものを
・その人のすべてを認め許したらうまくゆきそうアジャストしながら
・泣き生まれみんなで笑って独り逝く記憶の中はいつもうるわし
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南佳孝がパーソナリティを務めるラジオ番組FM COCOLO「NIGHT AND DAY」のコーナー
自作の短歌や詩「ことばの時間」、南佳孝が描いた油絵、水彩画、パステル画「水曜日の美術室」、
手料理レシピ「台所のよっぱらい」を紹介するブログです。
「今週の一首」カテゴリーアーカイブ
・生きることすなわちそれが創ること豊かにして美しきものを
・その人のすべてを認め許したらうまくゆきそうアジャストしながら
・泣き生まれみんなで笑って独り逝く記憶の中はいつもうるわし
・毎日が9回の裏2アウトフルカウントの一点ビハインド
・あっ、そうだと玄関開けたはいいけれど あれっ、何をするんだっけ
・晴れた日には明るい強さがあり雨の日には永遠のやさしさがあるような気がする
・鶏の足を4本描いた子は朝から今日も絵を描いている
・ドンピシャにピントが合った写真より何処かボケてるキミが好きかも
・梅の花満開過ぎて富士山は白い衣が溶け出しており
・沈丁花3年前と変わらずに戦の中でも春を告げおり
・料理する栄養なども考えてキャロット・ラペよしβカロチン
・公園はみんなのものと分かりしも異国の人が朝日に沐浴
・ひとり来て疲れし顔に朝日浴び辛い思いを溶かしておりぬ
・朝日浴びはるかな峰は薄化粧アルペジオ弾く浜は静まり
・朝日浴び梅の木ひとつ微笑めば春の足音かすかに聞こえん
夢のかけらを拾いに あの娘は今夜も
家を抜け出す 月明かりの中 星降るあの街まで
パパとママが寝てる間に ベッドに枕をつめて
忍足で静かに 屋根をつたって 星降るあの街へ
夜が明けるまで 思い切り遊びたい
何処かで誰かが きっと待っているから
夢のかけらを拾いに あの娘は今夜も
家を抜け出す
楽しいことで 頭がいっぱい
月明かりの中 星降るあの街へ
「言葉の時間」
山登りは止まったらお終い
ほんの少しでもいいから上を目指す
登れる時はどんどん登る
そうすると大きな風景が見えるんだ
見たこともないような神々しい景色が見えるんだ
このために登って来たんだなと分かるんだ
それらを満喫したら今度はゆっくり下りる
この下りが一番危険、ゆっくり丁寧に下りてゆく
道を間違えないように繊細に注意して下りてゆく
そして里に入ったら何事もなかったように過ごすんだ
それで良い、山登りとはそういうもんだ
「言葉の時間」
ギターの弦が切れた、切れた弦はつながらない
もう元には戻らない、新しいのと替えるしかない
弦は強く圧をかけるとキレることが普通だが、
放っておいても切れることがある
寿命というものであり、気温と湿度の影響によって
自然に切れていたりする
バチんと夜大きな音がして切れたこともあり何事かと思った
今までどのくらいの弦が切れて取り替えてきたのだろう
切れた弦だけ取り替える時もあれば、そっくり真新しいのと
替えるときもある。その時の気分とやる気のようなものが存在する
また今日もギターの弦が切れた
多分その一弦だけ替えて済ますだろう
それはやる気とかそういうものではなくて、勿体無いという
その観点だけのものである
昔から弦はなるべく替えなかった
因みにジェームス・ジェマーソンという名ベーシストは、
モータウンにいた何年もの間一度も弦を替えなかったそうだ
余談だけど
多分細野さんもあまり替えなったような気がする
南自作の「無形短歌」をいくつか紹介しましょう。
・昔聞いたような音色の豆腐屋が軽トラで来る
隣のおばさんもう要らないみたい
・電車移動のベビーカー、最近怖い 時々攻めてくる
・ヒヨドリがやけにうるさい季節がやって来た