・朝日浴びはるかな峰は薄化粧アルペジオ弾く浜は静まり
・朝日浴び梅の木ひとつ微笑めば春の足音かすかに聞こえん
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南佳孝がパーソナリティを務めるラジオ番組FM COCOLO「NIGHT AND DAY」のコーナー
自作の短歌や詩「ことばの時間」、南佳孝が描いた油絵、水彩画、パステル画「水曜日の美術室」、
手料理レシピ「台所のよっぱらい」を紹介するブログです。
「今週の一首」カテゴリーアーカイブ
・朝日浴びはるかな峰は薄化粧アルペジオ弾く浜は静まり
・朝日浴び梅の木ひとつ微笑めば春の足音かすかに聞こえん
夢のかけらを拾いに あの娘は今夜も
家を抜け出す 月明かりの中 星降るあの街まで
パパとママが寝てる間に ベッドに枕をつめて
忍足で静かに 屋根をつたって 星降るあの街へ
夜が明けるまで 思い切り遊びたい
何処かで誰かが きっと待っているから
夢のかけらを拾いに あの娘は今夜も
家を抜け出す
楽しいことで 頭がいっぱい
月明かりの中 星降るあの街へ
「言葉の時間」
山登りは止まったらお終い
ほんの少しでもいいから上を目指す
登れる時はどんどん登る
そうすると大きな風景が見えるんだ
見たこともないような神々しい景色が見えるんだ
このために登って来たんだなと分かるんだ
それらを満喫したら今度はゆっくり下りる
この下りが一番危険、ゆっくり丁寧に下りてゆく
道を間違えないように繊細に注意して下りてゆく
そして里に入ったら何事もなかったように過ごすんだ
それで良い、山登りとはそういうもんだ
「言葉の時間」
ギターの弦が切れた、切れた弦はつながらない
もう元には戻らない、新しいのと替えるしかない
弦は強く圧をかけるとキレることが普通だが、
放っておいても切れることがある
寿命というものであり、気温と湿度の影響によって
自然に切れていたりする
バチんと夜大きな音がして切れたこともあり何事かと思った
今までどのくらいの弦が切れて取り替えてきたのだろう
切れた弦だけ取り替える時もあれば、そっくり真新しいのと
替えるときもある。その時の気分とやる気のようなものが存在する
また今日もギターの弦が切れた
多分その一弦だけ替えて済ますだろう
それはやる気とかそういうものではなくて、勿体無いという
その観点だけのものである
昔から弦はなるべく替えなかった
因みにジェームス・ジェマーソンという名ベーシストは、
モータウンにいた何年もの間一度も弦を替えなかったそうだ
余談だけど
多分細野さんもあまり替えなったような気がする
南自作の「無形短歌」をいくつか紹介しましょう。
・昔聞いたような音色の豆腐屋が軽トラで来る
隣のおばさんもう要らないみたい
・電車移動のベビーカー、最近怖い 時々攻めてくる
・ヒヨドリがやけにうるさい季節がやって来た
南自作の「無形短歌」をいくつか紹介
・何処にでも毛糸の帽子をかぶせたがるおばあちゃん
・昔はこの寺の参道だったところにマンションがすっぽり建っている
・そういえば菊人形というものを最近見かけない
南自作の「短い詩」を紹介
素焼きのミックスナッツ、また買っちまった
ビールのつまみには、ピリッと塩気がなくちゃ
袋を開けて塩をふりシェイクする
何もなかったような顔をする
南の自作の「詩」を1つ、紹介
いかに普段の毎日が大事なのかは、ことが起こった時によく分かる。
たかが風邪を引いただけで、
腹を下しただけでもういつも通りの暮らしはできない、
もういつものようには進まない。
毎日を少しづつ少しづつ、
先に進んでいけることに感謝を忘れないようにしよう。
毎日をみんなが協力してくれてあるんだという事に感謝の気持ちを表そう。
いつもありがとう。
今日もまたそして今週も良い時が流れますように。
・赤とんぼ夏の終わりに何想う恋の残り香宴の後に
・赤とんぼある日突然いなくなりいくつもの台風やって来る
・くせっ毛が直らないから夏嫌い湿度と季節にすごく敏感
・リビングに猫と犬とでニュース観る平和な一日にぼくは居る
・ゼンマイをいっぱい巻いたオルゴールメロディ奏で静かに死んだ