南の自作の「詩」を1つ、紹介
「盲いた人のように夜中、目をつぶってトイレに行った
手探り、ドアノブまさぐり 先に手で触れ
感知して用をたして床に戻る
たったこれだけのことなのに
何故かみんなに
普段助けてもらってるんだなと思った
自分が出来ないことを、助けてもらってるんだなと」
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南佳孝がパーソナリティを務めるラジオ番組FM COCOLO「NIGHT AND DAY」のコーナー
自作の短歌や詩「ことばの時間」、南佳孝が描いた油絵、水彩画、パステル画「水曜日の美術室」、
手料理レシピ「台所のよっぱらい」を紹介するブログです。
「今週の一首」カテゴリーアーカイブ
南の自作の「詩」を1つ、紹介
「盲いた人のように夜中、目をつぶってトイレに行った
手探り、ドアノブまさぐり 先に手で触れ
感知して用をたして床に戻る
たったこれだけのことなのに
何故かみんなに
普段助けてもらってるんだなと思った
自分が出来ないことを、助けてもらってるんだなと」
南の自作の「詩」を1つ、紹介
「酔っ払った かっぱらった
ダンパをしに タンゴのレッスン
カッパ立派 ラッパ短歌
セッパ詰まった ザッパは死んだ
呼んでみても 聞こえず
読んでみても 分からず
酔っ払った かっぱらった
タッパに入れて みんなで食った」
★南の自作の「詩」を1つ、紹介
夢のつづきは明日のつづき
明るく前向きどこまでも
夢を追いかけ生きたなら
雨が降っても 悲しい時も
明るく前向きどこまでも
夢を追いかけ生きたなら
南の自作の「詩」を紹介
土から産まれ土に帰るもの
土から生まれ土にはならないもの
便利さと安さと楽しさはあったけど
そのままの形で海を漂い生き物を苦しめる
気付いていよう 何が一番大切なのか
築いてゆこう 子供たちの未来のために
南の自作の「詩」を1つ、紹介
大事なものを 失くしたような
そんな気持ちで目が覚めた
何も変わらない 景色の中で
通り過ぎてく暮らしに尋ねたい
それでも春が来て
花は咲き誇り
ゆっくりと川は流れ
夕陽の海へとたどり着く
娘たちが走る浜辺を
静かに天使が見つめてる
太陽の光 物憂げな午後
一瞬の瞬き 忘れえぬ人
それでも夏が来て
祭りが練り歩き
ゆっくりと川は流れ
朝焼けの海へと帰り着く
フクシマ
南の自作の「詩」
ギターを手に取る 軽く爪弾いてみる
すると黄昏時の灯りがポッと色づく
もう少し弾いてみる すると何だか喉が乾いてきて
何か飲みたくなってくる 呟くように歌を歌うと
誰かと話したくなる ゆっくりと静かなひと時を過ごしたくなる
ギターを手に取り爪弾くと 不思議に人が恋しくなる
楽しい時を一緒に過ごしたくなる
南の自作の「詩」を1つ、紹介させてください。
ぼくは選べなかった
性別も肌の色も生まれる所も時代さえも
でも、生まれてここまでいろんなものを選んできた
学校や友達、職業や恋人も
そして今でも選んでいる、時間やお金の使い方
行動やものの言い方、生き方さえも
選べない所から始めてここまで来た
よりよく生きる為に一人の人間として
この時代に生まれた者として
自作の詩を1つ、みなさんに披露したいと思います。
沢山言うことがあったようなそんな気がするのに
いざ会ってみると何にもなかったような気がする
あの映画のワンシーンでこんな事を言ってたとか
あの本がとても面白くてまるで外国の街を歩いているみたいだったとか
でも、君の瞳に会うと何故かそんなことはどうでもよくなっていて
そばにいるだけでうれしい。髪の毛がふとしたひょうしに香るだけでうれしい
好きだよとか愛してるなんて言葉は要らない
そんな雰囲気の中にいるだけでぼくは、ヒーローで君はヒロイン
ぼくらだけのストーリーを創ろう
今日も自作の「詩」をみなさんに紹介したいと思います。
名付けようのないふたりに ぼくは歌を歌いたい
星の降るような夜に ぼくは愛を語りたい
忘れ去られた一人の老婆に捧げたい
生まれたばかりの乳飲み児に愛を授けたい
無口になった二人の大人に ぼくは歌を歌いたい
大きな声で 囁くようなピアニッシモで
ぼくは愛を歌いたい
全身全霊を込めて歌を歌いたい
今日は自作の「詩」をみなさんに紹介したいと思います
ぼくの心は動いている
熱く静かに燃えている
湿った梅雨空の下でも、一面氷の張った湖の上でも
いつも心は燃えている
お腹の少し下の方に小さなストーブがあって
その中で炭が燃えているからだ
熾火の様に静かな時と沢山炭を焚べて激しく燃えている時と
ストーブはいつも大活躍、それは生きているからだ
でも、熾火のような火がぼくは一番好き
読書をしたり、絵を描いたりする時はいつも熾火
料理も仕上げで煮込む時は熾火にかぎる
さぁ、良い炭になる木を沢山探そう
そして楽器のように良く鳴る炭を拵えるんだ
いつも心が動いているように
熱く静かに燃えているように