南の小部屋

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南佳孝がパーソナリティを務めるラジオ番組FM COCOLO「NIGHT AND DAY」のコーナー
自作の短歌や詩「ことばの時間」、南佳孝が描いた油絵、水彩画、パステル画「水曜日の美術室」、
手料理レシピ「台所のよっぱらい」を紹介するブログです。

今週の一首「短歌の時間」《2022年3月16日放送》

今日は自作の「詩」をみなさんに紹介したいと思います

ぼくの心は動いている

熱く静かに燃えている

湿った梅雨空の下でも、一面氷の張った湖の上でも

いつも心は燃えている

お腹の少し下の方に小さなストーブがあって

その中で炭が燃えているからだ

熾火の様に静かな時と沢山炭を焚べて激しく燃えている時と

ストーブはいつも大活躍、それは生きているからだ

でも、熾火のような火がぼくは一番好き

読書をしたり、絵を描いたりする時はいつも熾火

料理も仕上げで煮込む時は熾火にかぎる

さぁ、良い炭になる木を沢山探そう

そして楽器のように良く鳴る炭を拵えるんだ

いつも心が動いているように

熱く静かに燃えているように

台所のよっぱらい「白菜と豚バラのひとり鍋」《2022年3月16日放送》

♫作り方

①白菜は、ひと束の8分の1程度を根元を切って2、3センチ幅に切る。豚バラ100グラム程度を4センチ幅に切る

②小さな鍋に料理酒50ccから75ccを入れて白菜の半分を入れ、豚バラの半分をその上に乗せ、同様にもう一回重ねます

③鶏がらスープの素、適量、有れば豚のスープの素、適量、黒胡椒も適量振りかけて蓋をし強火で熱する。沸々としてきたら中火にして7分ほど蒸す。

④豚バラに火が通ったかなと思ったら蓋を外し、ピザ用チーズを適量散らして再び蓋をしとろけるまで加熱。最後に小ネギを散らして完成です。

★南の一口メモ★

ひとり鍋何回か作りましたがとても簡単で美味しいです。

是非試してみてください。

今週の一首「短歌の時間」《2022年3月9日放送》

今週は自作の「詩」を紹介しましょう。

タイトル「口笛」

寒い朝、筋雲がいくつもの平行線を作って遠くの空まで延びていた。いつものように散歩していたけれど、ふと最近口笛を吹くことを忘れていたなと思った。

口笛こんなに良い呼吸法はないと思っている。昔はいつでもどこでも口笛を吹いてたな、そんな曲も書こうと思っていた20代。

そう、口笛を吹くことを忘れていたよ。嬉しい時も寂しい時も、二人の時もひとりの時も、口笛はぼくの楽器だった。だから今日は、口笛を吹いて散歩しよう。青空に遠くまで延びた筋雲を追って、軽やかに。

台所のよっぱらい「ぶり大根」《2022年3月9日放送》

♫作り方(2人分)二人前

①大根は、真ん中のあたりを2〜3センチ幅で4枚切りましょう。厚めに皮を剥き半分に切る。生姜2分の1かけは、千切りにする。ブリ2枚は、3等分に切る。

②鍋に大根を入れかぶるくらいの水と大さじ1のお米をふり入れて中火で熱し、煮立たせ、蓋をして弱火で30分ほど柔らかくなるまで煮る。水気を切り、米も洗い流す。

③鍋に水100CC、酒大さじ2、みりん大さじ2、醤油大さじ2、砂糖大さじ2分の1、生姜の切った半分を入れ中火で熱し、煮立ったらブリを加え煮汁をかけ蓋をして弱火で15分ほど煮る。

④ブリを取り出しその鍋に大根、ダシ汁250CCを入れて中火で熱し、煮立ったら醤油小さじ2を加える。落としぶたをし、蓋をして弱火で20分ほど煮る。

⑤ブリを加えまた落としぶたをし、蓋をして10分ほど煮る。これで出来上がり。

★南の一口メモ★

結構手間かかりますね。でも、美味しいぞ。

器に盛り付け残りの生姜を飾れば出来上がりです。

日本食の基本だね、これも試してみてください。

今週の一首「短歌の時間」《2022年3月2日放送》

今日は自作の「詩」を紹介したいと思います

夕陽から始まった物語は、マイナーの色調で夏のページをめくり帰るところのない男たちに囁いた。

決めるのはあなたたち次第、全てはもうすでに動いています。

上手く乗れたもの、乗り遅れたもの、そっぽを向いて違う方向に歩きだすもの、男たちは顔のない頭で考え行動した。

夕陽から始まった物語は、深い漆黒の森の時を超え、薄暗がりに微かに滲む朝日を夢見微睡んでいる。

沢山の顔のない男たちは、エンディングテーマが低い通低音で響きだしたのを感じた。

静かにゆっくりと彼らはそれに合わせて踊り始める。

何も言わずに目を閉じて。

台所のよっぱらい「ボルシチ」《2022年3月2日放送》

♫作り方(4人分)

①ビーツは、成城石井で売っている、すぐに食べられるやつを用意。ワンパック、小さいやつが5、6個、全て食べやすい大きさに切る。

②キャベツ4分の1、玉ねぎ小を一つ、じゃがいも一つも食べやすい大きさに切る。ニンニク1かけを微塵切り。

③ちょい大きめの鍋にバターを適量入れてニンニクと牛肉300グラムを炒める。牛肉は、今回薄切りでやってみました。肉の色が変わったら野菜を追加して火を通す。

④トマト水煮缶400グラム、同量の水を入れてよく野菜と絡めたら、ローリエ2枚、コンソメキューブ3個、砂糖小さじ1を入れて、弱火で3〜40分煮込む。途中味見をして塩、胡椒で調製する。

⑤仕上げにパセリとサワークリームをトッピングすれば出来上がりです。

★南の一口メモ★

今回初めての挑戦でしたが、なんとか出来ました。

冬の寒い時に手間要らずなのでまたやってみます。

今週の一首「短歌の時間」《2022年2月23日放送》

自作の「詩」を紹介したいと思います

「沈丁花の甘い香りに誘われて 外に散歩に出かけましょう

そよ風吹いて何処までも 行ける気がするのです

甘い香りは丘を越え坂を下り 海辺に連れて行くでしょう

あなたの好きな恋人のもとへ連れて行くでしょう

さぁ、甘い香りに誘われて 外に散歩に出かけましょう」