今週の一首「短歌の時間」《2022年3月2日放送》

今日は自作の「詩」を紹介したいと思います

夕陽から始まった物語は、マイナーの色調で夏のページをめくり帰るところのない男たちに囁いた。

決めるのはあなたたち次第、全てはもうすでに動いています。

上手く乗れたもの、乗り遅れたもの、そっぽを向いて違う方向に歩きだすもの、男たちは顔のない頭で考え行動した。

夕陽から始まった物語は、深い漆黒の森の時を超え、薄暗がりに微かに滲む朝日を夢見微睡んでいる。

沢山の顔のない男たちは、エンディングテーマが低い通低音で響きだしたのを感じた。

静かにゆっくりと彼らはそれに合わせて踊り始める。

何も言わずに目を閉じて。

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